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2016-07-20(Wed)

平成日本紀行(130)別府 「鉄輪温泉の立寄り湯」(2) 



九州地方の皆さん、此の度の大震災に謹んでお見舞い申し上げます。
(この記事は震災以前のものです)





 平成日本紀行(130)別府 「鉄輪温泉の立寄り湯」(2)  ,





鉄輪温泉の入浴無料・「渋の湯」





http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/26/fd608187f1bc35519f0985c498a4a7a1.jpg



http://onpara.jp/share/img/around/qo004/0000000049/00049.JPG
ひょうたん温泉と浴槽








旅の記録;「日本一周」へリンクします

鉄輪温泉特有とでもいえる貸間風の小さな温泉宿が並ぶ路地であり、時間の早い朝方なので未だ人通りは少なく閑散としている。 
ただ共同浴場のオープンは早く、6~7時には開いているようである。
この周りには既に浴衣姿の人々が行き来している。

路地を真直ぐ行くと、この地の中心とも言えるところ共同湯が三軒並ぶ。手前に一遍上人が開湯したといわれる「蒸し湯」がある。 
約八畳ほどの石室があり、温泉で熱せられた床の上には菖蒲(しょうぶ)によく似た石菖(せきしょう)という。
清流沿いにしか群生しない薬草が敷きつめられていて、その上に人が横たわる。石菖特有の純朴な香りで・・、

『 豊後鉄輪 むし湯の帰り 肌に石菖の 香が残る 』 

と詩人の野口雨情が詠っている。 
浴料210円で、Tシャツと短パンを持参せよとある。 

次にモルタル造りの一寸古ぼけた「元湯」がある、組合員と宿泊者のみが利用できる共同浴場らしい湯のようで、無色透明で柔らかく、ぬるりとした感じで美肌の湯ともいう。 

奥にあるのが「渋の湯」で、現在の建物は平成10年に建設され真新しい共同湯で、鉄輪を訪れる人々が行き交う「いでゆ坂通り」にも面していて判りやすい。 しかも無料温泉なので多くの利用者でにぎわうという。 塩化物泉。

鉄輪温泉の「いで湯坂」の上部に位置するのが「上人湯」である。
本来は組合員だけの利用しかできないようだが前にあるお店で入浴料を払い、入浴札を借りることで湯に浸かることができる。
白壁造りの中央入り口に神棚が設えてある。この地に上陸した一遍上人に因んでその名が付いた。

「 いでゆ坂」の南、平田川沿いにあるのが「谷の湯」、小さな宿が建ち並ぶ混み入った鉄輪温泉、そんな中でも一寸分かりにくいところにある共同場である、入浴料80円・・?。

その他にも温泉スパ・「ひょうたん温泉」や双葉荘の反対側にも一軒在り、鉄輪温泉地区でも他を合わせると全体で10数件の共同湯があり、その殆どが無料から100円前後で入れるというから真に温泉天国である。


最後に人気の「渋の湯」へ入ることにした。 

無料なので番人も何もないのが妙な感じであり、既に数人の先客があった。
肝心なお風呂は大人がゆったり5、6人が入れる広さであり、やや白く濁り気味である。 

浴槽には源泉が投入されているが水道水もガンガンに投入している。
熱いから仕方ないが温泉効果が減退されて一寸勿体無い感じもする。 先ほど宿の湯に入ったばかりなので、浴槽に浸かるというより湯船の縁で“湯かぶり”で雰囲気を味わう程度であるが・・!。 
ここ渋の湯はナトリウム-塩化物泉で源泉温度89.5℃、かなりの高温。無色透明、無臭のサッパリしたお湯でph4.6とやや酸性であるが、そんな感じは受けなかった。


今日の予定を考えながら、宿に戻った。 
朝食の後、昨日のまとめをして「地獄めぐり」へ出かけることにした。

鉄輪温泉と地獄MAP  http://www5.ocn.ne.jp/~kannawa/newkmap0311.html


次回は、「別府八湯

  
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2016-07-20(Wed)

平成日本紀行(130)別府 「鉄輪温泉の立寄り湯」 



九州地方の皆さん、此の度の大震災に謹んでお見舞い申し上げます。
(この記事は震災以前のものです)



『九州紀行』は以下にも記載してます(主に写真主体)
九州紀行」; http://orimasa2009.web.fc2.com/kyusyu.htm
九州紀行」; http://sky.geocities.jp/orimasa2010/




 平成日本紀行(130)別府 「鉄輪温泉の立寄り湯」  ,






写真:宿・双葉荘前の「地獄原温泉」





http://livedoor.blogimg.jp/munimuni51/imgs/3/9/39dab1db.jpg
共同湯の蒸し湯





 http://www.8toch.net/hatto/img/sujiyu.jpg
共同湯のすじ湯






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一遍上人の開湯、別府・鉄輪温泉

翌朝、眠気覚ましに当館の温泉に浸かって、朝飯前の散策に出かける、昨日とは違ったコースで温泉街の共同浴場を巡ってみた。 
先ず小生の部屋からも覗ける宿の正面、「いでゆ坂」に面した「地獄原温泉」がある。
入口にあるお地蔵さん(一遍上人・・?)のさい銭箱に100円を入れて男女が左右に入場するようになっている。 

克っての平安後期から鎌倉期、この辺りは一面に噴出する「熱湯地獄」だったという。 
古い記録によると鎌倉期の僧・一遍上人が九州巡歴の際に立ち寄り、地湯の湧くこの地を温泉地として開拓したといわれ、今もこの辺りは「地獄原」と呼ばれている。
共同湯の名称もここからきている、含ホウ酸食塩泉。


ご存知、一遍上人は鎌倉中期の僧(1239~1289)で時宗(念仏宗)の開祖でる。
一遍は日本中を遊行(修行)しながら「南無阿弥陀仏」の念仏を唱え、名号(みょうごう・仏、菩薩の名)の札を出会う人ごとに配ってその世界の楽しさを“踊り念仏”で表現したと言われている。現在の「盆踊り」の発祥とも言われている。 

13歳になると九州・大宰府に移り、10年以上にわたり浄土宗を修行する。 
一旦、還俗するが32歳再出家して、上人が九州の地を踏むのは青年期の修行時代と壮年時代の遊行時代になる。 

古い文献によると建治2年に「一遍上人が九州にくるや、初めてこの地に上陸したとの伝承があり、これ上人ケ浜の名ある所以なり」とあり、今の八湯の一つ亀川温泉の海浜砂湯の上人ケ浜は、その地名の由来とされるという。 

又、当地の共同湯「むし湯」は鎌倉期の建治2年(1276)に一遍上人によって創設されたとあり、受付の前には一遍上人の木像 が安置されている。 
建治2年は上人が38歳の時であり、九州遊行時である。

いで湯坂の中ほどに一遍上人所縁(ゆかり)の「永福寺」がある。
この寺院では、鉄輪の地獄を鎮め、温泉を開拓した一遍上人を「渋の湯、蒸し湯」にお入れする御祭りが行われるという。
永福寺に祀られている上人座像を御室ごと運び出し、「渋の湯」で洗い清め、「むし湯」に入湯させる「湯あみ法要」が行われるという。


次に、宿の裏側から行く、小さな路地だが食料品の小店もあり十字路の先に「熱の湯」がある。
始めは下熱の湯とも言われたらしく、身熱を除去する効果があることから名づけられたという。
入浴無料がいい。 塩化物泉。 

十字路には「すじ湯」が在る。 
木造平屋の普通の住宅の様な共同浴場あり、組合員と宿泊者のみが利用できるらしい、一般客もOk・・?入浴料は寸志とか。


次回も、「鉄輪温泉の立寄り湯」

  
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2016-07-20(Wed)

平成日本紀行(130)別府 「双葉荘の湯」 


九州地方の皆さん、此の度の大震災に謹んでお見舞い申し上げます。
(この記事は震災以前のものです)






  平成日本紀行(130)別府 「双葉荘の湯」   



http://art29.photozou.jp/pub/877/237877/photo/35872895.v1270846062.jpg




http://www2u.biglobe.ne.jp/~yamy1265/image/kaku1.jpg
鉄輪温泉








 http://www.beach.jp/_images/archive/d010VD8BOC0I60QNCUMSC7VIS3OIKJ7RN1EG36Q5QE8RVB36457NPFD/large
双葉荘の浴槽 下は薬師の湯





旅の記録;「日本一周」へリンクします

「双葉荘」の三つの浴室の一つに正面に「薬師如来」が安置してあり、その脇には如来仏に捧げる「珍奇品」が供えてあり、出窓には千羽鶴が数対奉納してあった。 
しいて名前を付ければ「薬師の浴槽」とでも申そうか・・!。


各所の温泉場には温泉神社や温泉寺があり、そこには必ずと言っていいほど「薬師如来」を祀ってある。 
薬師如来は医薬を司り、人々の病気を治し、安楽を与える仏でもある。 
そのため仏像は左手に薬壺を持っていることが多いという。 
極楽往生を約束する仏である阿弥陀如来とともに日本においてはもっとも信仰されてきた如来である。 


私は温泉山の薬師如来です。あなたの情け深い心には感心しました、そなたの病を助けましょう、そなたも人々の為になりなさい」、人々は薬師如来に祈り、温泉に浸かって気を癒し、病を治し安楽な体気になって戻っていくのである。 
そして千羽鶴の真摯な祈り、切ない願いが伝わって来るようである。 

双葉荘のこの浴場こそ本来の温泉湯治場の姿であったのかもしれない・・!。 

この浴場は、きっと皆から大切に使われ、その過程で自然にこのような姿に形成されたのだろう、このような浴場を意図的に造ろうと思っても造れるものではないだろう。
昨夕は先ず到着するなり、早速この湯船に浸かったのである。 
薬師仏を祀った浴泉は、一層霊泉あらたかな気分がするのである。



湯上りに、この付近をのんびり散策し今夜からの食材を若干調達する。 
スーパー、コンビニはすぐ近くにあるから便利である。 
部屋の前の泉熱で簡単な調理が出来るし、どうしても火が必要な場合はガスコンロが設置して
あるから安心である。 
米を磨いでコッヘルに入れ地獄釜に入れておくと、一風呂浴びている間に出来上がる。 
調理場の看板によると先ず、地獄釜は100度以上あるのでヤケドに注意・・と記されて御飯・赤飯30分~、ゆで卵10分、葉物野菜3分、根菜20分・・・とある。 

勿論、部屋には簡単な台所、調理場がありナベ、カマ、茶碗その他が揃えてあって気軽に利用できる。
初日なので、炊きたて御飯にボンカレーと大缶のビールなどを先ず食す。 

気分が解放され、ホットな湯上りのビールは喉越しにしみとおるが、何より今日一日の達成感と生の喜びまでがしみわってくるのである。 


表通りからはカランカランと下駄の音が聞こえ、向の浴室から掛け湯の音や賑やかな女性のカン高い声が伝わってくる。
実にいい雰囲気で開放された気分であり、遂々、ウイスキーまでアオッテ酔っ払い寸前にまでいってしまった。 

それでも湯場には数回通って、終いには酒に酔ったんだか、温泉に酔ったんだか判らない具合で床に沈んでしまった。 

一般に酔っ払って風呂に入るのは好くないと言われるが、これが実にいい気持ちなのである・・ハイ。
宿の各部屋を取り巻く中庭に温泉の熱源があるので、冬でも蚊がいる・・と、お上さんから電気蚊取りマットを拝借していたので、お陰で昨夜はグッスリ眠れたようである。


引き続き「鉄輪温泉」へ続きます

  
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平成日本紀行(130)別府 「鉄輪温泉の双葉荘」 



九州地方の皆さん、此の度の大震災に謹んでお見舞い申し上げます。
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  平成日本紀行(130)別府 「鉄輪温泉の双葉荘」   




 http://www.beach.jp/_images/archive/d011QBKE55983E91TB0O8562SQ5F7NDOSKGUUDFIDPHQC48DUB2CTQ1/large




http://www.beach.jp/_images/archive/d011FQUPE4ANMB1COR9ESD2DKIAHDU70J40ND3Q819BE10BP8VHLS7N/large




 http://www.beach.jp/_images/archive/d010VD8BOC0I60QNCUMSC7VIS3OIKJ7RN1EG36Q5QE8RVB36457NPFD/large
小生が投宿した双葉荘






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貸間部屋というのは湯治自炊のため小さな台所と流し台が付いていて、この勝手口を開けるといきなり地獄のタワーの正面に出る、重宝で極めて便利である。

小生の隣の部屋の老夫婦・・?(小生も老の部類に入るかもしれないが自分では、そう思わないことにしているし・・、しかし、ここでは敢て老夫婦と呼ばして頂く)
たまたま、冷蔵庫が共用になったのを機に話す機会があった。 

奈良の田舎から見えてるらしく、ここ数年間定期的に双葉荘に厄介になり、その時は凡そ1ヶ月位逗留するという。
御両人とも内疾患、外疾患の持病を持ち、来るたびに概ね回復して帰るという。 

鉄輪温泉・「双葉荘」の常連湯治客で、二人にとってなくてはならない存在になっているようである。
鉄輪温泉は別府八湯の中でも最も地熱が強い地帯の一つだそうで、外から見ても湯煙があがっているのが見える程である。
又、外湯がたくさんあって、別に宿に浴槽がなくてもいいような場所であるが、この双葉荘にはそんな鉄輪のお風呂の中でも最上のものがあるようだ。 
内湯は、二つあって一つは男女別の浴室と家族用と思える混浴の内湯がある。 



ところで、温泉というと一昔前は社員旅行や各種団体の旅行で、有名温泉地は一種の歓楽街の様相を呈していた。
その後、バブルがはじけて不況感が出始めると歓楽温泉地はひっそりとして、所々に廃墟のホテルも出現するなど鳴りを潜めてしまった。 

昨今は、「日帰り温泉」施設などと称して、地域振興も兼ねて各地に千mも、二千mもの掘削をして温泉を引き出している。
これらはクアハウス、温泉館と称して低料金で一日楽しく遊べて、さらにストレス解消に役立ち、庶民温泉の代表として人気がある。 
また、「癒し」を求めて、鄙びた温泉地や名物の露天風呂を巡る旅行者もいる。


人それぞれに温泉の目的が異なるし、温泉地も社会の変化に応じて変わってきた面もある。
立ち上る白い湯気に包まれて、湯船にどっぷりと身を沈め、思いっきって手足を伸ばす。 

我が家の風呂でもそうだが、まして温泉ともなると、この一瞬に幸せを感じるのである。 
今も、温泉それ自体は何ら変わることなく、人々に愛され好まれている奥の深いものであろう。


一般に温泉に効能、効果があることは誰でも知っているし、その健康的な癒しのイメージが温泉の魅力の一つであることは誰も否定しない思う。 
温泉は昔から存在していて、しかも、どの温泉場も昔は湯治場風であったであろうし昨今の興味、趣味的癒し、娯楽的温泉の楽しみは少なかったのではないかと思う。

医学の発達していない昔は温泉による健康回復、病の克服など、その願いは今よりはるかに深刻であったであろうし、それは湯治場の湯泉や浴槽に祈るような気持ちで入湯したものであろう。 
老いと向かい合い、病と向かい合い、死と向き合う場所、本当の温泉とはそうしたところではなかろうか・・?。


次回も「鉄輪温泉」

  
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平成日本紀行(130)別府 「鉄輪温泉」 



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  平成日本紀行(130)別府 「鉄輪温泉」    、




写真:湯けむりの街、別府・「鉄輪温泉」



雰囲気のある鉄輪温泉の「いで湯坂」






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鉄輪温泉は貸間方式の湯治場風・温泉旅館が特徴である・・、

別府・鉄輪温泉(かんなわおんせん)の「双葉荘」滞在・・!!、と今日は、休養の一日と決め込む。 愛車も当然休養である。


鉄輪温泉は別府温泉郷の中でも湯治場風情が最も残るエリアで、その最も特徴的なのが「貸間」という名前の湯治宿が数多く存在することである。
貸間は基本的には温泉立寄り客や普通の観光宿泊客は受け付けず、湯治目的の滞在型連泊、逗留するためのもので、その良さが体験出来るのである。 

小生が鉄輪温泉の「双葉荘」を知ったのは、或る若き男性が九日間も逗留し、その良さを切々と記載してあったのをインターネットの配信上で拝見したからである。


別府七湯の一つ鉄輪温泉は、別府市の北側に位置する。
湯布院から鶴見岳の麓を来た県道11号線(やまなみハイウェイ)が国道500と合流して鉄輪の温泉街に入る。その左側が湯治場風情が残るエリアであり、中心を「いで湯坂」が雰囲気宜しく通り抜けている。

投宿する「双葉荘」は、「いで湯坂」の入り口部の角にあり、温泉街でも大きい部類の湯治宿ではなかろうか・・?。
「貸間」と言われる部屋を取り巻く中心、中庭に巨大な地獄のタワー(高温の温泉ガスが噴出する塔で下部に温泉、上部は温泉蒸気を分離する塔)が二塔あり、その周囲に蒸気釜が五個、熱湯釜が二個あり、湯治客が調理等に利用している。

これらに面している各部屋は、タワーの持つ熱気で夏場は大変であろうが、冬場は暖房いらずであろう。
小生の借りた部屋は廊下伝いの入り口角にあたり、廊下の表側にはこじんまりした庭園があり、その外は「いで湯坂」という緩い坂道になっている。 

部屋から中庭を隔てて正面に見えるのが、飾り玄関のある「地獄熱温泉」と命名している共同湯である。 
いで湯坂を往来する湯治客もそうであろうが、時間ともなるとこの共同湯の浴室窓から聞こえてくる浴客の声が、何とも賑やかで華やかで雰囲気が出ているのである。

「いで湯坂」は温泉タウンらしい派手さは無いが、下駄の音が快く響く湯治場らしい雰囲気があり、やや勾配の付いている細い路地を7、8分歩くと、かの有名な「別府地獄めぐり」が点在しているのである 


次回は、「鉄輪温泉の双葉荘」

  
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